南極旅行記 着いたで南極 12月29日

マゼラン海峡を抜けると、そこから南極半島まではドレーク海峡という南米大陸と南極大陸の間、大西洋と太平洋を結ぶ海峡を航海します。海峡と言っても幅は約1000km。航海には2日かかります。わたしのおぼろげな知識によれば太平洋と大西洋はかなりの水位差があります。だからパナマ運河はいくつもの水門を設けてその水位差をちょっとずつ移動しながらでないととおれませんから。そんだけ水位差があるからか、ドレーク海峡は世界でもかなり荒れることで有名な海だそうです。2日間船はゆれっぱなし。たいていの人はここで船酔いになるそうです。

目が覚めると船はこのドレーク海峡に突入しているわけですが、わたしはてきめんに船酔いしておりました(^^)。北海道行きのフェリーとかに丸一日乗ったこともあるのでそれなりに船には耐性があるかと思っていたのですが、それは甘い考えでした。外洋は揺れる揺れる。船がひっくり返るほとの揺れではないのですが、常に揺れているので落ち着きません。とても起きることすらできず、朝食も昼食もパスしてしまいました。ドレーク海峡を抜けるまでの2日間は、船の中で南極についてや上陸時の注意などの講義があるのですが、それもほとんどパス。講義は聴いといたほうがいいですが、なんせこの船酔いでは起き上がる気力すらありません。

ちなみに、わたしがこれだけ船酔いしているのに、意外なことにみかんはぜんぜん平気な様子です。船に強いんだなぁと思っていたのですが、後で聞いてみるとなんと自分だけ酔い止めをしっかり飲んでいたそうです。ずーるーいー分かっているならわたしにも薬をくれればいいのに〜(^^)。

仕方が無く部屋で寝ているとツアーの医者のカーリーさんが巡回に来てくれました。何も食べていないというとフルーツを持ってきていて、これをどうぞって。なーんーてやーさーしーいー、ありがたい。弱っているときにはこういう軽い食べ物がありがたいですね。ちなみにこのカーリーさん、後で聞いた話では以前にツアー客として南極に来てすごく気に入って、また来たくなったんだけどとてもお金がかかる。ならばという事で自分で申し込んでスタッフとしてやってきたそうな。うーん、バイタリティあるというか。医者というスキルを持っているならではでしょうけれど。

夕方になったら少しは気分がよくなってきたので夕食には参加しました。朝も昼も食事をパスしたのはわたしだけだったらしく、日本人ツアー客の間ではちょっと心配されていたようです。心配されていたのはありがたいけど、わたしが一番船に弱かったというのはちょっとカッコ悪いえすねぇ。それにしてもみなさん、旅慣れて船にも強いのか、それともちゃんと薬を飲んでいるのか達者です。

→12月30日