マネーゲーム

"マネーゲーム"とはかつてバブル華やかなりし頃に流行った言葉です。それまで株などの投資に無関心だった人までマネーゲームに群がっていました。が、ここではそんな派手な投資/投機ではなく、わたしの個人的な資産運用(という程の額ではないが(^^))について公開レポートしています。

番外編:はじめに

[2003年02月01日(土)]

きっかけ

私はこれまで預貯金以外の資産運用というのはした事がありませんでした。そんな私にとっての、そもそもの始まりはマンション購入を検討した事からでした。最終的に購入する事になるマンションは、間取りや価格などの内容面は良かったものの、売主・施工主の経営が危ないというのが問題でした。どれくらい危ないのか、それぞれの株価チャートを眺め、また情報を求めて売主・施工主の株を売買している人たちの掲示板も眺めました。結局、掲示板で得られた「経営は危ないが、本業の品質は一級品である」という情報を信頼してマンションは購入する事にしました。

また、見ていた掲示板は株取引だけではありません。初めての不動産購入と言う事で、不動産市場や日本経済自体の現状や将来などについて、掲示板での歯に衣着せぬ議論も読みました。そうした中で、これまで預貯金しか知らなかった私にとって随分と新鮮な知識が入ってきたのです。

そんな中で一番衝撃的だったのは、漫然と元本保証の預貯金が一番安全な資産運用ではないかと思っていたのが間違いである事。インフレが発生した場合「資産運用しないことのリスク」が存在する事を知りました。ドルコスト平均法、分散投資、投資信託など、投資の基本的な知識もこの頃初めて知りました。

投資始め

さて、投資しないリスクを知ってしまったわけですから、本来なら資産を安全に投資しなければいけません。しかし、私は初めてのマンションを買ったばかり。当然ながら、最低限の手持ち資金を残して、これまでの貯金は全て頭金に消えています。これからもローンが残っている限りは余剰資金は極力繰り上げ返済に回していきたいところで、投資に回せるような資金はありません。そこで、まとまったお金を運用するのは諦めて、毎月の収入の中から少しずつ積み立てていく事にしました。

私のスタンス

投資スタンスとしては大きくは次のように考えました。

将来の話

これは遠い将来の話でまだまだ夢物語ですが、資金がたくさん出来たらいわゆるスイス銀行に口座を開いてみたいです。「報酬はスイス銀行の俺の口座に」と言ってみたいという面白半分もあります。しかし、調べてみると戦争や国家破綻すらからも資産を安全に防衛するスイスのプライベートバンクというのは究極の資産防衛手段ではないかと思えてきます。そもそものマネーゲームの発端が、さまざまな経済現象に対して耐性を取るという事でしたから、そのゴールはプライベートバンクになると思います。銀行にもよりますが、プライベートバンクに口座を開く最低額は1千万円程度から。私の本業とマネーゲームの目標は、この資金を稼ぎ出す事になります。

番外編:個人投資家たちに40の質問への回答

[2003年02月20日(木)]

Hello!StockMarket!!さんの「個人投資家たちに40の質問」への私の回答です。

01.名前(ハンドルネーム)とよろしかったら、年齢と家族構成と職業を教えてください。

名前はあおやぎ。年齢は34歳。家族は妻のみ。職業は自営業。

02.投資を始めてどれぐらいですか?

1年とちょっと。

03.投資を始めたキッカケは?

預貯金だけではインフレリスクに対応出来ないと知ったから。それと、マンションを買うにあたって経済関連のニュースとかを良く見るようになって勉強も兼ねて。

04.主な、投資対象(株式、債券等)は何ですか?

投資信託と外貨預金。

05.主に利用している、証券会社はどこですか?

投信は直接取引きなので、証券会社通してないです。

06.投資は初めは何で勉強しましたか?

ネット上の情報。たまーに書籍。

07.好きな株式格言は何ですか?

「理解できない商品を買うな」かな。投資に限らない格言でもあるけれど。

08.四季報は毎回買ってますか?

全然買ってません。

09.日経新聞は毎日読んでますか?

全然読んでません。

10.投資スタイルは?(長期投資・デイトレ等)

長期投資。分散投資。ドルコスト平均法(時間分散投資)。

11.テクニカル派?ファンダメンタルズ派?

どちらかというとファンダメンタルズ派。

12.好きな又は得意な業種又は銘柄はありますか?

豪ドルは金利が高いのと自分がオーストラリアが好きなので好きです。

13.投資に使っている資金はいくらぐらいですか?さしつかえない範囲でお願いします。

2003年9月時点で40万円くらい。

14.全体の損益はいくらぐらいですか?さしつかえない範囲でお願いします。

2003年9月時点で3万円くらい。

15.いままで、一つの銘柄の売買で出した利益は最高でいくらですか?さしつかえない範囲でお願いします。

ほとんど売ったことがないので、これはなし。

16.いままで、一つの銘柄の売買で出した損失は最高でいくらですか?さしつかえない範囲でお願いします。

こちらも同じく。

17.良く観ている(聴いている)投資関係のテレビ・ラジオ番組がありますか?よろしければ、放送局なども教えてください。

全然観てません。

18.よく読んでいるまたは、オススメの投資関連の本や雑誌はありますかよろければ、出版社なども教えてください。

ないです。

19.オンライントレードはやったことがありますか?ない方はやってみたいですか?

ソニーバンクはオンライントレードと言えるのかな。だったらやったことはあります。

20.どこか、投資関連の使えるサイトはありますか?よろしければ、紹介してください。

Yahoo!ファイナンスのチャート比較は便利で使ってます。

21.あなたのホームページは株式投資関連のページですか?

というページもあります。

22.ホームページを運営していくうえで嬉しいこと楽しいことは何ですか?

アクセスが増えてく事かなぁ。もっと感想メールとか貰えるとうれしいかもしれないけれど、ほとんど来ません。

23.ホームページを運営していくうえで大変なことは何ですか?

ページ数が結構多くなってきたので、大掛かりな改修(CSSへ移行とか)の時は泣きたくなります。

24.オンライン(ネット上)に投資をやってる友達はいますか?どのように知り合いましたか?

いません。

25.オフライン(ネット以外)に投資をやってる友達はいますか?どのように知り合いましたか?

居ます。大抵は学生の頃からの付き合い。

26.あなたの周囲の方はあなたが投資をやっていることを知っていますか?

はい。

27.周囲の方に投資を勧めたいと思いますか?

自分自身、趣味の一環としての部分が大きいから、興味がない人には勧めようとは思わない。

28.投資を始める前の投資のイメージってどんな感じでしたか?

大損しそう。

29.始めてみてからの投資のイメージは?

ちょっとだけ損しそう。

30.自分の生活の中で投資は何割を占めますか?

今は勉強もかねているから1割くらい。勉強に飽きてリスク回避の為だけになったら、限りなくゼロに近づくと思う。

31.朝起きてまずやるのは、新聞やテレビのニュースを見ることですか?

全然。

32.家に帰ってまずやるのは、市況と持ち株の値動きのチェックですか?

これも全然。

33.もしかして、仕事中(授業中)は持ち株の値動きが気になってしょうがない?

そういう事もないです。

34.買い物するときは、やはり自分の保有している会社の製品を買ってしまう?

個別株やってないので、それもないです。

35.会社名を聞くとその会社の株価がどのぐらいだかすぐに思い出してしまう?

いくつか気にしている会社ならそういう事もあります。しかし、全銘柄の株価を暗記しているのが普通なんですか?

36.やはり、株主優待は銘柄選びの重要な要素ですか?

個別株するとしたら、考慮には入れるでしょうね。

37.投資を始めて生活やモノの考え方は変わりましたか?

経済関連のニュースが気になるようにはなった。

38.投資は、将来的に重要になると考えますか?

自分にとっては、もうしばらくは比重を上げていきたいとは思います。しかし、儲けることよりも使うことの方がより重要なので、儲かったら後は気にしないようになりたい。

39.個人投資家はこれから増えていくと思いますか?

低金利の上に不安定な時代ですから、リスク回避の為にも増えていくとは思います。個人的には、さらに進んで個人投資家の投資行動が経済に影響を与えるようになって経済民主主義が成立すると面白いなと思います。

40.将来は、投資だけで食べていきたいですか?

それは思わない。

番外編:期待値による投資判断の疑問

[2005年07月10日(日)]

投資の本などを読んでいると、次のような例題が出ているのをよく見かけます。

あなたならどちらを選びますか。

で、ぱっと見て答えるところでは、大抵の人はAを選ぶだろうと。しかし、期待値をそれぞれ計算してみると、Aは8万円、Bは8万5千円だから、Bを選ぶほうが確率的に得である。だからBを選びなさい、と。

これは、直感ではなく期待値に基づいた投資判断を行いなさいという教訓なわけで、それはそれで非常にためになるお話ではあると思います。しかし、一方でへそ曲がりの私は「本当にそうか?」と考えてしまうわけです。以下、その屁理屈をいくつか書いてみます。

挑戦回数が決められていない

このゲームのルールには何回挑戦できるか書かれていません。ですので、常識的に考えれば1回ということになるかと思います。

期待値というもっともらしい用語で解説されていますが、期待値というのはあくまでも実行する前に求める値に過ぎません。結果は期待値どおりにはならないのです。コイントスを10000回繰り返せば、表と裏の回数は5000回ずつにかなり近くなるでしょうけれど、1回しかトスしなくて0.5回ずつなんて事はあるわけはありません。ですので、このゲームの結果としては10万円、8万円、0円のどれかの結果しかありえなくて、期待値どおりの8万5千円貰えるなんて事はないのです。

頭と尻尾はくれてやれ
これまた投資本によく書かれていることです。相場の底や天井を完全に読みきることは難しいので、そこそこに下がったところで買って、そこそこに上がったところで売れという事です。極大の利益を求めて、失敗しては元も子もないですから。 その教えに従うと、10万円という極大の利益や8万5千円というちょっと上乗せの利益を求めてリスクを追うよりも、8万円というほどほどの利益で満足するのは、まっとうな投資判断のようにも思えます。
見方を変える
このゲーム、Bだけを考えれば期待値は8万5千円で間違いないのですが、Aという選択肢が加わることによって、少し違う見方をすることもできます。 AかBかを選ぶのはくじではなく自分の自由意志です。Aを選べば間違いなく8万円を貰えるのです。という事は、8万円を貰ったものと考えてしまっても差し支えないでしょう。すなわち
  • B' くじ引きで、85%の確率で2万円貰えるが、残り15%は8万円を払わなければならない。

というゲームに参加するかどうか、という風に考えることも出来るのです。

最初のゲームだとノーリスクで10万円もしくは8万円のリターンだったのが、今度はリターンは2万円で、リスクは8万円というゲームに変わってしまいました。期待値は5千円と、トータルではゲームが変質しているわけではありません。見方を変えただけですから、当然ですね。でも、いくら期待値がプラスでも、こんなハイリスクなゲームに挑戦する人は多分居ないと思いますよ。

金額の持つ価値

「銀と金」というコミックに似たようなゲームが出てきました。

  • A 無条件で5000万円貰える。
  • B くじ引きで、50%の確率で5億円貰えるが、残り50%は1円も貰えない。

あなたならどちらを選びますか。

Aの期待値は5000万円で、Bの期待値は2億5千万円です。当然、投資セミナーの先生方は全員Bを選んでもらわないと困りますね(^^)。でも私なら迷わずAを選びます。コミックでも銀二はAを選ぶことを「賢明だと褒めたいくらいだ」と言っています。5億を棒にふったところで、5千万円貰えるですから。5千万円は、これまたコミックに出てきた言葉ですが「人生を変える価値がある」んですよ?

反対に金額が小さくなったらどうでしょうか。

  • A 無条件で8円貰える。
  • B くじ引きで、85%の確率で10円貰えるが、残り15%は1円も貰えない。

あなたならどちらを選びますか。

期待値はAが8円で、Bが8円50銭です。大人ところか、小学生でも「どっちでもええわい」って答えるでしょね。

つまり、投資判断において期待値を求めることは重要かもしれませんが、その期待値の絶対額が自分にとってどれほどの価値を持っているかは、それ以上に重要なのではないか、と私は思うわけです。実際、最初のゲームの設問にしたところで、8万円10万円という金額は一般庶民にとって「貰えると結構嬉しい。しかし、貰えなくても致命的に悔しいほどではない」金額として設定されているわけですから。