[2005年10月10日(月)]
他で議論し尽くされている点も多いですが、さわかみファンドの特徴として思いつくところをいくつか挙げてみます。
- 客の筋がいい
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澤上氏の提唱する長期投資に賛同する方が多く購入しているため、さわかみファンドの基準価額が低迷しても解約が殺到することなく運用が続けられているというのは大きなメリットです。澤上氏の運用方法では市場の下落時は仕込み時になり、こうしたときに解約ではなく逆に買付けが相次いで資金が投入されるというのは、ファンドの運営に大きくプラスになるでしょう。
- 澤上氏個人への依存
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澤上篤人氏自身が積極的にマスコミに登場してさわかみファンドを宣伝しているので、顧客から澤上氏個人とさわかみファンドが同一視されている危険性があります。これでは、縁起でもない事ですが澤上氏に万一のことがあった場合、さわかみ投信自体が磐石の態勢を取っていたとしても、ファンド購入者の動向はどうなるか分かりません。そんな不幸な事態でなくとも、数十年というさわかみファンドの投資期間から考えると、澤上氏自身のリタイアの方が先に来るのはほぼ確実です。それまでにさわかみ投信が澤上氏個人に依存しない体制をさわかみファンド購入者に示せるかどうかは非常に重要だと思います。
- 現金比率の高さ
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現在公開されているさわかみファンドの第6期運用報告では現金比率が20.2%もあります。つまり、1118億円のファンドの資産のうち実に225億円が実質利回りゼロで運用されているわけです。これは後付けの「もしも」になりますが、現金を持たずに全額を株式に回していれば、今以上の運用成績になっていた事になります。この現金はさわかみファンドの運用方針に従って市場の暴落時に買付ける資金としてプールされているわけですが、その比率が適切であるかどうかは意見が分かれると思います。
- アセットの切り替えは成功するか
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現状、さわかみファンドは好調な成績を上げていますが、設定来の投資先は日本市場のみです。目論見書によれば、今後株式市場が加熱した場合には債権・現金へと順次スイッチしていくということですが、そういう相場はまださわかみファンドは経験していません。現時点では、あくまでも低迷から上げの時期の日本株の運用が上手であるとしか言えません。目論見書に書かれたとおり、アセットの切り替えがタイミングよく行えるかどうかは、実際にそういう自体が起こってみないと分かりません。
(2005/10/22追記)ちょっと不明瞭でしたので補足します。アセット切り替えの実績が無いこと自体は当然なんです。さわかみファンドの設定以来アセットを切り替えるような相場環境は到来していません。相場が循環するまでは10年以上掛かるでしょうから、アセット切り替えの実績を見てから投資をしようと判断するのは先の話過ぎます。また、アセット切り替えの循環が1回成功しても次の機会に成功するとは限りません。時代が変われば投資環境も変化します。極端な話、経済学が進歩して景気の循環という現象そのものが克服されてしまう可能性だってあるわけです。これらの事を考えると、さわかみファンドのアセット切り替え能力については、運用方針と運用能力を信じるしかないわけです。
- 日本株以外の投資はどうか
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アセット切り替えのタイミングをうまく取ることが出来たとして、そのときの投資手腕はどうかという問題もあります。現金で保有する場合の巧拙はあまり関係ないでしょうが、現在の日本株ばかりを対象にしているさわかみ投信のアナライズチームが債権市場でも同様に好成績を上げられるのか。また、割安な投資先があれば日本市場以外にも積極的に投資を行うとしていますが、そうした投資先への手腕はどうなのかも、未知数です。