マンション談義

我が家では2001年12月に分譲マンションを購入しました。マンションを買うにあたって調べたり考えた事、また実際に住んでみて思う事をまとめてみました。

マンションメモ:階高と居住満足度の関係

[2007年12月24日(月)]

私の住むマンションも竣工から6年が経ち、いくつかの住戸では住民の入れ替わりが起こるようになりました。転勤だったり家族構成の変化だったり家庭の事情の変化だったり、家庭によって様々な事情があるでしょうから、それ自体はあって当然のことです。ただ、ちょっと特異だなと思ったのは、今のところ住民の入れ替わり、すなわち住戸を売却して出ていった住民は半分より下の階に集中しているんだそうです。

うちのマンションは14階建てですので、売却があったのは7階以下のみということです。売却に至る家庭の事情の変化が7階以下の家庭だけに集中して起こるというのは確率からして変ですから、その家庭の事情の変化自体は8階以上の家庭にも均等の確率で発生しているはずです。ただ、家庭の事情の変化の結果、7階以下の家庭は売却という結論を出し、8階以上の家庭は売却しないという結論、つまり単身赴任だとか賃貸に出すだとかの方法を選んだということです。こうした結論を選んだということは、いずれまたこのマンションに帰ってきたいという希望を持っているという事であり、逆に言えば7階以下の家庭はこのマンションに帰ってこなくてもいいと考えたという可能性があると言えるように思います。

マンションに帰ってきたいという事は、すなわちそれだけ住戸に対する満足度が高い。マンションに帰ってきたいと思わないということは住戸に対する満足度が低いと言えるのではないかと思います。もちろん階高は住戸に対する満足度の一要素に過ぎないわけですが、一要素としては影響を与えているという可能性があるのかもしれません。うちのマンションだけのしかもたった6年間の傾向では仮説の域を出ませんが、もし可能なら他のマンションでも階高と満足度、定住度の関連を調べてみたら面白い結果が出るかもしれませんね。

マンション管理:マンション住民の世代構成

[2007年12月27日(木)]

マンションに限りませんが、一般に住宅を購入する世代にはある程度の偏りがあります。一つは30代の若い家族。もう一つは子育てが終わった60代の夫婦。もちろんそれ以外の家庭も住宅を購入するんですが、割合としてこの二者が高くなるのは自然の事でしょう。その結果、分譲マンションのように一斉に購入が行われるタイプの住宅では住民の世代構成が偏るということになるわけです。同じ事は新興住宅地などでも起こりえますね。

世代構成が偏った結果何がおこるかというと、いろいろ考えられます。たとえば共用設備のキッズルーム。竣工直後は活発に使われるでしょうが、10年くらい経てばマンション内に小さな子どもはほとんどいなくなって閑散としてしまうでしょう。

管理組合も大きな影響を受けることが考えられます。住民の世代構成が30代と60代に偏ると、当然に役員の世代構成もその年代に偏ります。ところが60代の人は10年経つと70代になりますから、人によっては病気や衰弱で管理組合活動に参加できなくなる人も出てくるでしょう。そうしたときに次世代となるのは30代だった40代の人のみ。この場合はまだ30代だった人たちがいるだけいいんですが、さらに30年経つとそうしたその人たち自身が70代になってしまう。そのとき、果たして次世代はいるのかどうか。実は現実にこうした問題は高度成長期に開発された新興住宅地で実際に起きています。子ども世代が育って代変わりしていればいいんですが、子どもは出ていってしまっていると老人しか住んでいなくて誰も管理できないなんて状態にもなりかねない。

昔からある街であれば、住民の世代もさまざまなので世代交代も緩やかに行われていくはずです。しかし、一斉に同世代が入居するマンションや新興住宅地では将来にこうした問題が起こり得るわけです。いい解決策は思いつきませんが、とりあえず問題として認識はしておいたほうがいいのではないかと思います。

マンションメモ:マンションと地域コミュニティ

[2007年12月29日(土)]

先日、地域の氏神さんの祭礼がありました。私が住んでいるのは比較的古くから続いている下町なので、祭りも何台もの御輿が出て結構にぎやかなものでした。正直、普段のそれほど賑わっているとは言えない街でまだこれだけの祭りが出来る、つまり地域コミュニティがまだまだ機能しているというのが意外でした。

地域コミュニティが機能していると言っても、おそらくは10年前20年前に比べれば衰退していることだとうとは思います。衰退させた原因の一つは地縁のまったくない新築分譲マンションの住民、つまりまさに私たちのような人たちが流入してきたことによるわけなんで、なんというか複雑な気分ではあります。

昔からの地域のコミュニティは出来上がっているけれども、徐々に衰退しつつある。一方、新参の住民は地域コミュニティにはそう簡単には入ってはいけない。でも地域の一員であるからして、何らかの形でかかわっていかざるを得ないという面もある。治安とか災害時の対応などは、どうしたって地域が係わってきますからね。

おそらくどこの地域でも、昔からの住人と新参の住人との関係のあり方については悩んでいると思います。少しずつでも馴染んでいければいいんですが、やはり壁は厚いものはある。いっそ完全な新興住宅地だったり、マンション自体が一つの地域であるほどの大規模マンションならこういった問題では悩まなくて済むんでしょうけれど。

マンションを購入しようとしたとき、考えたことは自分の住戸の事だけでした。しかし、実際に購入してみるとマンション管理の問題があることを知りました。そしてその先には更に地域コミュニティとのかかわりの問題があることに気がつきました。すぐにはいい考えが浮かぶわけではありませんが、今後こうした問題も考えていきたいと思います。

マンション管理:マンション見学会はどうか

[2007年12月30日(日)]

見学会と言っても分譲時の話ではなく、竣工して引き渡し後の話です。

生活の場であり毎日過ごしているマンションと言っても、実際に毎日目にしているのはエントランスとエレベータホールと自宅のみというのが現実だと思います。しかし、マンションには他にも様々な設備があるわけです。

たとえば屋上。多くのマンションでは屋上は開放されていませんから、管理人さんに特別にお願いでもしない限り見たこともない人がほとんどでしょう。エレベータばかりを使っていれば階段がどのようになっているか知らない人もいるでしょう。給水ポンプだったり消化設備だったり。単純な話、多棟タイプのマンションだと自分が住んでいる以外の棟の様子もわかりませんよね。

こうしたマンション内の様々な設備を見学する機会を作って多くの住民に見てもらうと、マンション自体に興味を持ってもらえて、さらにはマンション管理にも興味を持ってもらうことにつながることが期待できるのではないかと思います。たとえば予算案に給水設備の補修費用なんてのがあったとして、議案の資料に文字が書かれてあるだけなのと、実際に給水ポンプを見たことがあるのとではリアリティが違ってきますよね。